飼い主募集中。

かわいいネコきょうだいです。現在、ミケとシマがいます。捨て猫、あるいは野良ネコで生きていけない状況だったので、動物愛護センターに収容されました。
このままずっと、天寿をまっとうするまで飼っておくことはできません。やさしい飼い主になってくれる方、もしいらっしゃいましたら、ツイッター上でhoneyB_Bまで。
マイクロチップ代、3400円(たぶん。3600円だったかも)がかかりますが、ワクチン接種は済んでおります。
大人のネコでももらってあげるよ、という方も、いらっしゃったら教えてください。皆、健康な良いコです。







麻疹ワクチンについて。

Twitterホメオパシーについて調べたところ、ホメオパシーを積極的に支持し、また、西洋医学を拒否する人がいる、というのがわかりました。
ホメオパシー支持については、大人が自分の責任で信じるならお好きに、という程度の問題かと思ったんですが、西洋医学の否定となると、これは問題です。
何が問題って、西洋医学のひとつであり、予防医学という点では非常に重要な、『ワクチン接種』を、ホメオパシーではまるっと否定しちゃってるところが問題。

以下、日本ホメオパシー医学教会のサイトからの抜き出し。

[http://www.jphma.org/topics/topics_9.html:title=私たちは、ホメオパシーを通じて直面してきたこの事実こそが、「予防接種が心身を問わず多くの病気や副作用を引き起こす原因の一つとなっている」ことを示唆するものであると確信しています。また、予防接種については、その有効性そのものに対する疑問の声も多く、本来、異物や毒物を生体内に直接入れるという行為は、生体にとっては危険を伴うものであり、ましてや、免疫系の発達が十分でない乳幼児にとっては、その危険性は計り知れないにもかかわらず、十分な警鐘が鳴らされていない事実を憂いています。

私たちは、子供のかかる病気は自然に任せるべきであり、その病気にかかることは子供たちがすこやかに育つために「かかる必要があること」と考えています。そして、その病気にかかった時には、ホメオパシーで対処することにより、かかり切る、出し切る、治りきることができ、これにより子供たちは一皮剥け、身体的にも精神的にも成長を遂げることができ、生きる力を強くし、後の人生を楽に生きていくことができるになると考えています。]

以下、違うサイトのリンク。

予防接種を子どもに受けさせたくない親の、The Japan Royal Academy of Homoeopathyへの相談

この、2番目の事例については、特に悪質である、と私は思っています。

予防接種で『副作用ゼロ』ということはありません。それは個々人の体質であったり、不幸な偶然で『あたってしまう』人は出てきます。できる限り副作用を抑える努力はもちろんされていますが、現代医学では、ゼロに近づけることは出来るが、ゼロにすることはできない。

ホメオパシーは『副作用ゼロ』をうたっていますが、ホメオパシーに科学的な予防効果は期待できません(ただの砂糖なんだからあたりまえだ)。薬としての効き目がないのですから、副作用もなくて当然です。また、ホメオパシー医学協会によると、

『もし予防接種に予防効果があったとすれば、それは予防接種によって重い病気になってしまい病気を押し出せない弱い体になったということ。つまり、慢性化状態になったということを意味します。予防接種によって達成される予防とは、突き詰めるとそういうことなのです。抗体を生産させ、その抗体をずっと血液中に高い値に留めておくということは、異物(インフルエンザウイルス)が排泄されず、血液中にあり続けるということで(血液中に抗体や異物がたくさんあって、しかもそれを排泄することができない状態)、つまり慢性化している状態と考えられるわけです。』

だ、そうですが、これは明らかな間違いです。
抗体というもののしくみは、簡単に説明すると、こうです。

1.ウイルスが体内に入る
2.抗体をつくる細胞が、ウイルスの形を覚える。
3.体内に入ってきたウイルス専用の抗体を作る。鍵と鍵穴の関係、などとよく言われます。インフルエンザウイルスなら、対インフルエンザ専用の抗体をつくるというわけですね。
4.ウイルスを排除するが、二回目の襲撃にそなえて、ウイルスの形は記憶したままにしておく。再度侵入されたら、1、2の過程をすっとばし、すばやく3に移れるようにする。

つまり、予防接種をすることで『異物が排泄されず、血液中にあり続ける』などということはないです。こんなことがずっとあったら、老人の血液などもう全く混ぜ物だらけで大変なさわぎです。これは科学的にまったくの嘘。

で、この嘘に基づいて、なんと医療関係者にまで、ワクチンの非接種をすすめているわけですね。
これは非常に危険なことです。

ワクチンは確かに、一部、不幸な副作用を引き起こすことがあります。しかし、たとえば、麻疹のワクチンを全く打たずにいると、重症化(脳炎など)はほぼ1人/1000人、約0.1%で起こります。対して、ワクチン接種による副作用の脳炎は、1人/100〜150万人、0.0001%にまで下がります。
また、妊娠初期に麻疹に感染すると、流産の率は30%を超えることも同時に付け加えておきます。

ワクチン接種による副作用が出た人は、確かに、不幸な犠牲者であると言えます。人の命のことですから、効率などを考えるのは、本当はいけないのかもしれない。でも、誤解を恐れずにあえて言います。
ワクチン接種により、犠牲者の数をより減らすことは、社会への義務なのではないでしょうか。

特に、老人・子ども・妊婦・病人など、ハイリスクグループの人と接するならば、その人たちの安全を守るためにも、予防接種は行うべきです。

ホメオパシーって本当に効く?

前回、ホメオパシーとは何だかを簡単に案内しましたんで、今回は、ホメオパシーが本当に効くのかどうかについて、ちょっと語ってみようかと思います。

まず最初にこれだけは言っておかねばならないのは、ホメオパシーを試したり、やり方を勉強している人全てが、問題なのではないということです。
ホメオパシーが効かない場合もある』ことを認識していらっしゃる方もいます。
一部の、ややカルト的と言っても言い過ぎでない状況のホメオパシー推進派が問題なのです。

ホメオパシーは現在、実際に効くという証拠が無い状況です。
科学的には『ホメオパシーの効果は、プラセボ効果である』ということで、結論づけられちゃってます。
プラセボ効果、ってのは、要するに、『人間の思い込みってスゲー』ってことね。効くって信じて飲むと、ただの小麦粉を入れたカプセルでも薬として効くこともあります。そういう思い込み効果のことを、プラセボ効果って言うんです。

ホメオパシーについて否定的な論文について詳しく知りたい人は、このへんを見てね。(しかしこのリンク先の人はよくここまで調べたなあ!)

この論文の載っている雑誌、みょ〜雑誌ってことはないな、ってのは確認しました。インパクトファクター(科学系雑誌の最先端度っていうか、まあ、注目度みたいなもん。雑誌の信頼度を手軽に知りたいときに便利)を見てみても、3くらいで、論文誌としてはまあ中堅かなという感じです。


その他、ホメオパシーに関する論文として、科学系ではトップクラスの雑誌『Nature』に、ホメオパシーの非科学性についての論文が載っています。
英語な上、32$もかかるので、買っては読みませんでしたが、要約を見る限りでは、ホメオパシーについての論文が科学的な公平性を欠き、非科学的であることに関しての問題点などが書いてあります。ふむ。

というわけで。ホメオパシーは、
『まったく効果がないかどうかは、治療を受けた人の思い込みもあるし、わからん。しかし、西洋医学の完全な代替品にはなれない。科学的な証拠はない』という理解が妥当じゃないかと思います。


今回、ちょっと内容が重たくて肩が凝りましたね。
次回は、予防接種とホメオパシーについて。公衆衛生と、間違ったホメオパシーについてまとめます。

ホメオパシーについて(概論)

ホメオパシーって最近ネットで見たけど、いったい何?

ホメオパシーとは何ぞや?という方も、もちろん結構いらっしゃるはず。なので、ちょっとだけ前提を書きます。
(私もつい最近ホメオパシーについて知ったので、間違い等あったら、どんどん指摘してやってください)

日本ホメオパシー振興会
ロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシー

上リンクにも書いてあるとおり、ホメオパシーとは、どうやら、代替医療というもののようです。
代替医療とは、たとえば日本では漢方や鍼治療なんかの伝統医療が、その代表的なものとして挙げられます。
他に、風邪をひいたら首にネギ巻く、みたいな民間療法や、逆に超最先端で、まだまだ一般の医療技術として普及していないものなどを指します。
(くわしいところが知りたい人は、『代替医療』ってググってみるといいよ)
アロマテラピーなんかと、雰囲気ちょっと似てますね。

まーアロマ的なものなら平和でいいと思うんですけど、最近、ホメオパシーをめぐって、事件が起こりました。
いろいろなところで紹介されているので、本ブログでは、簡単なリンクを示すにとどめます。

『ビタミンK与えず』母親が助産師を提訴

こんな事件です。
この事件で訴えられた助産師さんが、ホメオパシーを信じている人だった、というわけですね。
ホメオパシーを信じてるとビタミンKを投与しないの?何故?と思いませんか。私は最初、何の話かさっぱりわかりませんでした。
どうも、調べていくと、ホメオパシーを信じる人の一部には、西洋医学をまったく信用していない人がいるようなのです。
新生児に必要なビタミンKを投与するかわりに、レメディーという、ホメオパシーでは薬のかわりになるとしているものを与えて、
西洋医学のものであるビタミン剤を拒否しちゃったんですね。
それが原因で、赤ちゃんは死んでしまった。

さて、ホメオパシー。これの効力は既に科学的には『思い込みによる効果はあるかもね』って結果が出てます。
ちょっと繁雑になるので、すみません、興味ある方はご自分でググってみてください。『ホメオパシー プラセボ』とかで。
人間は比較的思い込みの強い生き物なので、『効くに違いない』と思って飲むと、あら不思議、本当に効いちゃう、ということがあるんですね。
その程度の効果しかないよ、という実験結果が出ています。
昔からあることわざで言うと、『鰯の頭も信心から』です。

で、まあ、過激なホメオパシー信者、西洋医学やら予防接種の効果やらを真っ向から否定するホメオパシーの人(ホメオパシニストとかでいいんだろうか)を調べていくうちに、どうも、これは、やばそうだぞ…というものが出てきたんです。とりあえず、次回に続きます。