ホメオパシーって本当に効く?

前回、ホメオパシーとは何だかを簡単に案内しましたんで、今回は、ホメオパシーが本当に効くのかどうかについて、ちょっと語ってみようかと思います。

まず最初にこれだけは言っておかねばならないのは、ホメオパシーを試したり、やり方を勉強している人全てが、問題なのではないということです。
ホメオパシーが効かない場合もある』ことを認識していらっしゃる方もいます。
一部の、ややカルト的と言っても言い過ぎでない状況のホメオパシー推進派が問題なのです。

ホメオパシーは現在、実際に効くという証拠が無い状況です。
科学的には『ホメオパシーの効果は、プラセボ効果である』ということで、結論づけられちゃってます。
プラセボ効果、ってのは、要するに、『人間の思い込みってスゲー』ってことね。効くって信じて飲むと、ただの小麦粉を入れたカプセルでも薬として効くこともあります。そういう思い込み効果のことを、プラセボ効果って言うんです。

ホメオパシーについて否定的な論文について詳しく知りたい人は、このへんを見てね。(しかしこのリンク先の人はよくここまで調べたなあ!)

この論文の載っている雑誌、みょ〜雑誌ってことはないな、ってのは確認しました。インパクトファクター(科学系雑誌の最先端度っていうか、まあ、注目度みたいなもん。雑誌の信頼度を手軽に知りたいときに便利)を見てみても、3くらいで、論文誌としてはまあ中堅かなという感じです。


その他、ホメオパシーに関する論文として、科学系ではトップクラスの雑誌『Nature』に、ホメオパシーの非科学性についての論文が載っています。
英語な上、32$もかかるので、買っては読みませんでしたが、要約を見る限りでは、ホメオパシーについての論文が科学的な公平性を欠き、非科学的であることに関しての問題点などが書いてあります。ふむ。

というわけで。ホメオパシーは、
『まったく効果がないかどうかは、治療を受けた人の思い込みもあるし、わからん。しかし、西洋医学の完全な代替品にはなれない。科学的な証拠はない』という理解が妥当じゃないかと思います。


今回、ちょっと内容が重たくて肩が凝りましたね。
次回は、予防接種とホメオパシーについて。公衆衛生と、間違ったホメオパシーについてまとめます。